子どものむし歯予防① 子どもの歯磨きとフッ化物
子どものむし歯予防① 子どもの歯磨きとフッ化物
<2024年04月27日> ✑ むし歯・根の治療 ✑小児歯科 ✑ 予防歯科
歯科健診の時期になりました。
今回お伝えしたいことは以下の3つです。
①5歳以下はフッ化物950ppmの歯磨き粉を少量使用する
②小学生のうちはしっかり歯磨きができているか親がチェックするのが理想的
③高校生まではフッ化物歯面塗布をおすすめ
基本的には、子どものむし歯予防も大人と変わりません。
気をつけるのは歯磨き粉のフッ化物濃度と量です。
1)900~1,000ppmを使用して、歯が生えてから2歳までは米粒程度、3~5歳まではグリーンピース程度使用し、1日2回行うのが望ましいです。
6歳以上は大人と同じ濃度と量にしましょう
2)12歳頃までは親が仕上げ磨きを行うのが理想的とされていますが、個人差があるので歯科医師や歯科衛生士と相談してください。
2)3)自分での歯磨きは、3歳ごろから始め、12歳頃までに技術の獲得を目指します。
実は、院長(私)は歯磨きが嫌いだったのですが、「面倒くさい」という理由のほかにもうひとつ。「歯磨き粉がめちゃくちゃ辛かった」。
家には歯磨き粉が1つしかありませんでした。(その時の私に歯磨き粉の決定権はない)。
当院では子どもの歯磨きが楽しくなるように、多くの味の歯磨き粉を販売予定です。(職員がテイスティングも行っています)
かなりおいしいので、間違って飲み込まないように歯磨き粉は手の届かないところに保管するようにしてください。
その他に大事なのがフッ化物歯面塗布、詳細はこの記事にゆずりますが、子どもには特に大事です。フッ化物洗口も悪くないのですが、6歳未満(日本では4歳未満)は非推奨で、特に子どもは「うっかり忘れてしまう」リスクもあります。
18歳までにどれだけ歯科に通えるかで、今後の歯科に通う回数が決まるのではないかと思います。群馬県では高校生以下は負担ゼロですし、皆様におすすめしています。実際4)「18歳まで(高校卒業するまで)むし歯なしを目指し、県外へ送り出そう」をその医院の合い言葉にしている先生もいらっしゃいます。
大学生になると、定期的に歯科に通いにくいです。少なくとも私は通っていなかった。親のコントロールが効く高校生までに歯医者さんでしっかりと検診や治療を受けることをおすすめします。
次回はむし歯予防のための子どもの食習慣についてです。
1)う蝕予防のためのフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法【普及版】
https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/news/2023/news_230303.pdf
2)デンタルハイジーン 別冊 子どもの“みかた”まるわかりブック
3)乳歯列の歯磨きQ&A
https://www.kao.co.jp/clearclean/oralcare/nyushi/02/#:~:text=%E6%AD%AF%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%88%E3%81%9D%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%AE,%E3%82%84%E3%82%8B%E6%B0%97%E3%82%92%E5%B0%8A%E9%87%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%80%82
4)デンタルダイヤモンド2021年6月号:高橋啓のう蝕予防の実践人生100年時代に、まずは18歳までカリエスフリーを目指す